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利用可能炭水化物、糖アルコール及び有機酸

  1. 利用可能炭水化物は、でん粉、ぶどう糖、果糖、ガラクトース、しょ糖、麦芽糖、乳糖及びトレハロースを収載し、糖アルコールは、ソルビトール及びマンニトールを収載した。また、 イソマルトース及び 80 %エタノール可溶性のマルトデキストリン等の三糖類以上の利用可能炭水化物は備考に示した。あわせて、利用可能炭水化物(単糖当量)及び利用可能炭水化物の合計量も収載した。なお、イソマルトースは、はちみつや発酵食品等に含まれることが知られているが、本成分表では成分値を決定していない食品が多い。
    また、「水あめ」等に含まれる 80%エタノールに可溶性のマルトデキストリンの単糖当量への 換算係数は1.10とし、各種の異性化液糖に含まれるマルトトリオース等のオリゴ糖類の単糖当量への換算係数は1.07 とした。
    でん粉については、適用した分析法の特性から、でん粉以外の 80%エタノール不溶性の多糖類(例えば、デキストリンやグリコーゲン)も区別せずに測定するため、食品によっては、これらの多糖類をでん粉として収載している。
    収載した成分については表6のとおりである。
    表6 収載した利用可能炭水化物及び糖アルコール
    和 名 英 名
    でん粉 starch
    ぶどう糖 Glucose
    果糖 Fmctose
    ガラクトース Galactose
    しょ糖 Sucrose
    麦芽糖 Maltose
    乳糖 Lactose
    トレハロース Trehalose
    イソマノレトース Isomaltose
    マノレトデキストリン Maltodextrin
    ソルピトーノル Sorbitol
    アルギニン Arginine
    マンニトール Mannitol
  2. 有機酸は、ギ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、 リンゴ酸、酒石酸、α-ケトグルタル酸、クエン酸、サリチル酸、p-クマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、クロロゲン酸、キナ酸及びオロト酸の 20 種類を収載した。収載した有機酸は、カルボキシル基を1個から3個もつカルボン酸である。 収載した成分については表7のとおりである。
    表7 収載した有機酸
    和 名 英 名
    ギ酸 Fomncacid
    酢酸 Aceticacid
    グリコール酸 Glycolic acid
    乳酸 Lactic acid
    グルコン酸 Gluconic acid
    シュウ酸 Oxalicacid
    マロン酸 Malonic acid
    コハク酸 Succinc acid
    フマル酸 Fllillatic acid
    リンゴ酸 Malicacid
    酒石酸 Tatwic acid
    αーケトグルタル酸 α-Ketoglutraric acid
    クエン酸 Cittic acid
    サリチル酸 Salicylic acid
    p-クマル酸 p-Coumatic acid
    コーヒー酸 Caffeic acid
    フェルラ酸 Femlic acid
    クロログン酸 Chlorogenic acid
    キナ酸 Quinic acid
    オロト酸 Oroticacid
  3. 利用可能炭水化物、糖アルコール及び有機酸の測定方法の概要は表8のとおりである。
    表8 利用可能炭水化物、糖アルコール及び有機酸の測定法
    成分項目 成分 測定方法
    利用可能炭水化物 でん粉(デキストリン、グリコーゲンを含む) AOAC996.11o 80%エタノーノレ抽出タ互理により、測定値に影響する
    可溶性炭水化物(ぶどう糖、 麦芽糖、マノレトデキストリン等)を除去した。
    ぶどう糖、果糖、ガラクトース、しょ糖、麦芽糖、乳糖及びトレハロース 高速液体クロマトグラフ法
    80%エタノールに可溶性のマルトデキストリン及びマルトトリオース等のオリゴ糖類 差引き法
    糖アルコール ソルピトール及びマンニトール 高速液体クロマトグラフ法
    有機酸 キ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、 コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、
    αーケトグルタル酸、クエン酸、サリチル酸、p-クマル酸、コーヒー酸 フェルラ酸、クロロゲン酸、キナ酸及びオロト酸    		 高速液体クロマトグラフ法
    グルコン酸 酵素法
「日本食品標準成分表準拠 炭水化物成分表2015」 数値の表示方法
成分項目 成分 単位 最小表示の位 数値の丸め方等
水分 g 小数第1位 小数第2位を四捨五入
利用炭水化物 でん粉、ぶどう糖、果糖、ガラクトース しょ糖、麦芽糖、乳糖、トレハロース、80%エタノールに可溶性のマルトデキストリン及びマノレトトリオース等のオリゴ糖類
利用炭水化物(単糖当量)
糖アルコール ソノレピトール及びマンニトール
有機酸 ギ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、 フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、α-ケトグルタン酸、クエン酸、サリチル酸、キナ酸及びオロト酸 g 小数第1位 小数第2位を四捨五入
p-クマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸及びクロロゲン酸 mg 1の位 小数第1位を四捨五入
合計 g 小数第1位 小数第2位を四捨五入