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食品詳細


食品番号: 14029 食品群名/食品名: 油脂類/(マーガリン類)/マーガリン/業務用/有塩
英名: FATS AND OILS/Margarine/soft type, commercial use
学名: 

[備考]
一般成分 β-カロテン: 着色料として添加品含む ビタミンD: 添加品含む 
脂肪酸
[可食部100g]
[脂質1g/総脂肪酸100g]
アミノ酸
[可食部100g]
[基準窒素1g]
[たんぱく質1g]
炭水化物
炭水化物[可食部100g]
炭水化物有機酸[可食部100g]
食品別
留意点
一般成分 文中の「分析値」及び「分析値(2015)」については、第3章冒頭の「食品群全般に通じる事項」を参照されたい。
以下、食品ごとに成分値に関する主な留意点について述べる。
(マーガリン類)は、日本農林規格4)において「マーガリン」と「ファットスプレッド」に分類され、マーガリンは食用油脂に水等を加えて乳化した後、急冷練り合わせをし、又は急冷練り合わせをしないでつくられた可そ性のもの又は流動状のものと定義される。「ファットスプレッド」は、マーガリンに果実及び果実の加工品、チョコレート、ナッツ類のペースト等の風味原料(その原材料に占める質量の割合が油脂含有率を下回るものであること等が必要)を加えたものも含まれる。油脂含有率に関して品質規格ではは、マーガリンにあっては80 %以上、ファットスプレッドにあっては80 %未満とされている。
 なお、「マーガリン」は、ビタミンA(レチノール等)が添加されている食品もあるが、本成分表では無添加品の成分値を収載した。
 なお、成分表2015年版(七訂)では、「ソフトタイプマーガリン」としていたものを「マーガリン」に名称変更した。また、「家庭用」及び「業務用」それぞれに、「無塩」を追加し、「有塩」と「無塩」に細分化した。「家庭用、有塩」及び「業務用、有塩」の成分値は、分析値及び関係資料5)に基づき決定した。「家庭用、無塩」及び「業務用、無塩」の成分値は、「家庭用、有塩」及び「業務用、有塩」の成分値からそれぞれ計算により決定した。
 「ファットスプレッド」の成分値は、開発資料5)及び分析値に基づき決定した。
脂肪酸 植物油は、原料植物の種類により脂肪酸組成が大きく異なる。また、同一植物を原料とするものでも、組成が大きく異なる製品がある。本成分表では、「サフラワー油」は「ハイオレイック」と「ハイリノール」に、「ひまわり油」は「ハイリノール」、「ミッドオレイック」及び「ハイオレイック」に細分化し、それぞれの成分値
を収載した。
「調合油」は、原料油である大豆油となたね油の配合割合が製品により大きく異なるが、本成分表では大豆油となたね油が1対1で配合されているものとして算出した。
落花生には大粒種と小粒種があるが、落花生油に利用されているものは小粒種が主体であるため、小粒種を原料とした製品を「落花生油」として収載した。
マーガリン類の「ソフトタイプマーガリン」及び「ファットスプレッド」と、「ショートニング」は水素添加により性状を変えた油脂が用いられている場合が多く、この加工により油脂中の不飽和脂肪酸の不飽和度は減少するが、同時に位置異性体、幾何異性体が生成する。また、これらの食品は原料油脂及びその硬化度により脂肪酸組成がかなり異なった成分値を示す。
五訂増補脂肪酸成分表では、マーガリン類及びショートニングについて備考欄にトランス脂肪酸量を掲載していた。しかし、近年、これらの食品のトランス脂肪酸量が低減されたことから、再度トランス脂肪酸の分析を行った。マーガリン類及びショートニングの分析結果は表6のとおりであり、過去に比べ大幅な低減がみられた。しかし、これらの食品のトランス脂肪酸は、製品によるばらつきがなお大きい可能性があることから、本表には収載しなかった。栄養計算に当たっては、実際に用いる製品の栄養成分表示等の情報も参考にされたい。
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