一般成分 | 主原料: じゃがいもでん粉、さつまいもでん粉 | |
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脂肪酸 |
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アミノ酸 |
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炭水化物 |
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食品別 留意点 |
一般成分 | いも及びでん粉類の全般に通じる主な事項は、次のとおりである。 ① <いも類>は、植物の茎や根に由来する地下部の養分貯蔵組織で、塊茎、球茎及び塊根を指す。一般には消化性の多糖類(でん粉)を多く含むが、難消化性の多糖類(イヌリン又はグルコマンナン)を多く含むものもある。<いも類>は野菜類に分類することもできるが、本成分表では、過去の成分表の分類に従い、<でん粉・でん粉製品>とともに一括して収載した。なお、これまでと同様に、球茎のうち「くわい」や、植物の葉に由来する地下部の養分貯蔵組織である鱗(りん)茎(「ゆりね」等)は、野菜類に収載した。 ② 調理した食品は、「天ぷら」、「水煮」、「水戻し」、「蒸し」、「焼き」及び「ゆで」を収載し、 調理する前の食品(生又は乾)と同一の試料を用いて調理し、分析した。各食品の調理方法の概要を表16に示した。 ③ 文中の「分析値」及び「分析値(2015)」については、第3章冒頭の「食品群全般に通じる事項」を参照されたい。 以下、食品ごとに成分値に関する主な留意点について述べる。 「はるさめ」は、元来、中国でマメ科リョクトウ(ヤエナリ)の種子の粉又はでん粉を原料として造られたもので、豆麺、唐麵、凍麵(とうめん)と呼ばれていた。原料が異なる製品が市販されているため、「緑豆はるさめ」と「普通はるさめ」に分けて収載した。 「緑豆はるさめ」は、リョクトウの種子の粉を原料にした製品と、分離したでん粉を原料にした製品がある。本編では、でん粉を原料としたものを収載した。「乾」の成分値は、中国からの輸入品を含む試料の分析値、関係資料4)及び四訂成分表収載値に基づき決定した。「ゆで」の成分値は、「乾」の成分値と調理後における重量変化率及び調理前後の分析値から求めた成分変化率を用いた計算値に基づき決定した。 「普通はるさめ」は、じゃがいもでん粉及びさつまいもでん粉を原料としたものである。明礬(みょうばん)や増粘剤(CMC)を添加したものがある。「乾」の成分値は、分析値、関係資料4)及び四訂成分表収載値に基づき決定した。「ゆで」の成分値は、「乾」の成分値と調理後における重量変化率及び調理前後の分析値から求めた成分変化率を用いた計算値に基づき決定した。 |
脂肪酸 | 油脂を用いて調理する食品は、使用する油脂により成分値が大きく異なる。「さつまいも、天ぷら」は、なたね油」を用いて調理した食品の分析値に基づき成分値を決定し、「じゃがいも、フライドポテト」の成分値はじゃがいも、乾燥マッシュポテト」と「なたね油」の成分値に基づき推計した。 |